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2019年5月21日火曜日

絵画教室の先生から見た、幼児教育

4月、5月と、新しいお友達が教室にたくさん増えて、又賑やかになる時期で、
新しく来られた4歳さんとかのお母様に、毎年ちらほらと、
うちの子幼くて、なかなか1人で積極的にはできないんです。。。とか、
不器用で手先の作業がどうも苦手なのですが、どうしたらいいですか?
とかこの時期は色々相談を受けるんです。

保育園で週二回、1歳から5歳のお友達を見ていても、感じるのですが、
幼く、不器用だったり、集中力が長持ちしない子は、生まれ月も勿論
あるのですが、共通してお母さんの過干渉。言い方を変えれば、手を出しすぎだったり、
我が子が可愛い過ぎて、世話を焼きすぎ  後は、規則正しい生活リズムが作れてない。
ここら辺りに原因がある事がままあるんです。

2年保育の某附属幼稚園のお受験に受かる子とかは、
もう12年も保育園に出張で3歳さん見に行っていたら
だいたい私もこの子は受かるね、って分かるようになりました。笑   
 幼稚園の先生よく見ています。


受かっている子の共通しているのは、自分の事は自分で出来る子です。
積極的に、自分から飽きずに最後までしようとする。そんな子達です。

そんな風に、自分から積極的に人の話をちゃんと聞けて、最後まで諦めずに
1つの作業をやり遂げれる子にするには、どうしたらいいんだろうか、
それには、1番大切な事は、

出来る限り自分の事は自分で全てさせる事です。朝起きて、パジャマを脱いで自分で洗濯機に
食器のお手伝いに、歯磨きに、日常の生活作業を全て自分でさせる、
せっかくの経験する機会をお母さんがしてしまっては、日常作業の経験する機会が減りますよね。
3歳にもなって靴を履かせているお母さんいませんか?

たとえ、2歳さんでもその子に決定権を持たせて、自分で選び決めさせる。
勿論まだ小さい子なので間違った選択をする事はいっぱいあります。
そんな場合は、お母さんが上手に誘導して、とにかくその子が自分で決めて、
自分で選んだと思って貰えるように持って行くんです。

朝のお洋服、面倒くさいから、ささっとお母さん出していませんか?
朝は忙しいから、いちいち待ってられない気持ちはよく良くわかります。
可愛い服買ったし、これを今日は着せたい!その気持ちもわかります!
そんな場合は、その着せたい服と、今日は絶対この子は選ばないだろう服を2種類出して
どっち着る??と、とにかく毎回その子に、自分で決めたと達成感を感じさせる事です。

受け身で、指示待ち。お母さんや先生に言われるまで次に動けない。待っている。
そんな子は、自分で先に物事を決めて進む経験が少ないんです。
いつもお母さんが準備してくれて、次こうだよって言ってくれてるから、
教室に来ても、先生が気づくまで次の作業に進まずじっと待ってる子は、ちらほらといます。

又、すぐ飽きちゃう子は、一つの事をじっくりする前に、色々日々する事が忙しすぎて、とにかく
今この瞬間を、なんとかやりこなして次にいこう。。と味わう事なく色々し過ぎてしまっているのも
原因だと思います。ざざっと、その日の内容をこなすだけ。だって、今日は次の習い事がもう一つ残ってるし

例えば、週一回、好きな習い事を一つしかしてないとして、1週間心待ちにその日を待っている子は、
次行ったらこうしたいなあ、ああしたいなあと、想像して課題を楽しみに登校しますよね。
そうなると、やっと出来る課題を、大事に丁寧に一つの作品を楽しんで制作したいと思うと
思いませんか?
とはいえ一個だけの習い事とかは、なかなかないと思うので、そこはなかなか難しいと思うのですが、
沢山の塾、習い事に行っているのと、お勉強ができる賢い子に育つ事は、決して比例しません。
お母さんが通わせてるからと安心するだけで、実はそんなお金かけなくても地頭のいい子は
いっぱいいます。ペーパー上で覚えた記憶は、実際に体験した記憶には敵いません。

どうか小学校に入るまでに、勉強や作業に飽きっぽく、適当にさささっとこなす、先生の話を聞いてない
集中力のない子にお母さんが育て上げないように!

小学校入って、授業きいただけで点数が取れる子に育つように、
親にやらされ過ぎている子は、勉強は受け身でする習慣が付いてしまっているので、
授業を集中して聞けなくて、結局テスト前にお母さんがママプリントを
沢山作っていっぱいさせないと点数が取れない。。。そのママプリント、いつまでできますか?
大学受験までは続きませんよ。自分から積極的に勉強してくれる子に、自主的にできる子にしないと
中高で伸び悩みますよ。
常に好奇心旺盛で、一つの事を丁寧に楽しく味わって取り組める子にしてあげてくださいね。

あとは、褒めて褒めて自己肯定感、自信を持てる子にしてあげる事だと思います。
自分はやればできる!と思ってる子は、難しい問題が出ても果敢に挑戦しよう!と
思ってくれます。自信がない子は、する前から諦めてしまいますよね。

そんなこんなも、小学校入る前の、家庭での生活が大切だと思います。

色々長々と書いてしまいましたが、附属、文理に行ったら将来安心なんて全然ないんです。
どこに行っても頑張る子は頑張るし、賢くできる子はいっぱいいます。
どう育ってきたかだと思います。

子育てって、悩みが尽きませんよね。。

我が子の底力を信じて、大事に見守って行ってあげてくださいね。(≧∇≦)