創で本格的に美大受験の夏期講習会を始めた
最初の頃からしている課題。
キジの剥製の想定デッサン。
今年も色んなドラマが見られました。
なんで想定デッサン!??
と思われる方、これは、画面での白黒バランスを考える課題です。
こういうイメージ系の問題って、発想がわかない、、
絵が浮かばないって困っている子が毎年何人か現れます。
でもそこで、なんとかある知恵しぼって、自分なりに面白く
今の自分の実力でできる範囲でなんとか完成させる子と、
まいっか〜と、とにかく1日流してこなすだけで終わらす人と
色んなパターンがあると思うんです。
自分の受験にはイメージ画なんて出ないし、やる事に意味があるのかとか、
出来るなら逃げて終わらせたい。。的な。。
毎年受験生に話す懐かし話に、ムサ美の建築を目指していた子の話があるのですが、
その昔、タマムサの建築系に学部は、校庭内や室内のパースを描く試験が
でていた時代があるんです。デッサンというより、水彩の風景のような!?
でも、私的に、自分の受験内容だけの絵を延々描いていても、最終的に絵の上達に
限界があるよなあ、、と、思い、夏だけは、前科共通で、むしろ田舎の小さな画塾の特性を
いかして、みんなで同じ絵を描いた方が、各課の長所的な絵の表現を
違う課の人も取り入れることが出来るし、普段バラバラに絵を描いている子達も、
年に1ヶ月位は、比べ合うのは、田舎の子達にはとてもプラスになるよなあ、、と考えて、
そんな建築系の子達にも、夏の1ヶ月は日本画やデザインのデッサンの上手な子たちに混ざって、
一緒にデッサンしなさいと、その子達も合流させたんです。
でも、その時、建築志望の1人が、手のデッサンの課題の日の時に、
僕の学部で手のデッサンなんて出ないし、受験用の絵を描かせて欲しい!と私に
直談判してきて、でも私は、何がいるいらないでなく、ほんとに画力のある人は、
どんな問題でも、自分なりに噛み砕いて仕上げることができるし、そうする方が、
最終的に自分の実力をあげる事になるから、たとえ建築で手のデッサンが
出なくても経験しなさい!と一蹴したことがあったんです。
なんだかんだと納得はしてなかったかもしれないけど、彼は完成させて
そりゃあ、手のデッサンをメインにしてた子に敵うはずもなく、順位も下の方
になっていたと思います。その時は最後まで納得がいかなかったはずです。
でも、その年、なんと、武蔵美の建築の受験で、初めて、試験課題で手のデッサン
が出たんです!!
きっと大きな予備校で建築クラスに所属していた人達は、見たこともない課題に
お手上げだった人も多かったと思います。
そんな中で、その子は
上手な他の学部の子に混ざって、手のデッサンを1日していたおかげで、
高得点で武蔵美の建築に合格したのでした! きっと私には一生頭が上がらないと思います
(笑)
結局大学側も、柔軟に色んな事が出来る 人材を求めたいと思っての
建築には対極の課題を出したんだと思います。
考える事はみんな一緒ですよね。
そんな風に夏の夏期講習は、1ヶ月の中に、これはしていてもらいたい!
これは徳島から美術の世界に旅立っていく子達に、きっと将来役に立つ!と
考えた1ヶ月の課題になっています。
なので、好きな課題とかを選んで数日来るだけでは、そんな折角の田舎での
経験できるチャンスを無くしていることになるので、なんとか皆さん!
せめて、難関美大を目指している人は、全日登校しませんか!
保護者の皆様!ご理解頂けませんか!
スポーツの部活の人が毎日練習するのと一緒です!
美術もガチンコ体育会系の世界なんです!才能は、基礎の画力を猛烈につけて
その先の先の話です。
昔昔言いますが、昔に比べて、全日登校してしてきてくれる子がほんとに減りました。
心が折れてこなくなる子が、チラホラいます。
でも、オリンピックを見ていても思うけど、ほんとに何かをつかもうと思ったら、
みんな血のにじむ練習をして、必死で夢を掴んでいませんか?
逃げるのは簡単。進路変えるのも簡単です。
でも美術の第一線で活躍できる人になりたいと諦めずに頑張りませんか!
そんな卒業生が、創には沢山いて第一線で活躍するイラストレーターになったり、
ゲーム会社でキャラクターデザインしていたり、
有名なお菓子のパッケージをデザインしていたり、活躍している人が沢山いるんです。
そんな子達は悔しい順位の日は泣きながらも、創の夏の夏期講習乗り切っていたんです。
そんな美術の分野で活躍する子が、これからも創から巣立っていきますように。。
スタッフ一同、心から応援しています!