アート工房 創

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2020年12月19日土曜日

今年最後の工作




毎年干支の動物を年始に作って貰っていたのですが、
今年は、世相を反映して、
牛とアマビエを作って貰いました!!

疫病退散!!

みんなの願いを込めて。

可愛い作品が沢山できました。😆
今年の授業も後1週間!

皆様体調にお気をつけて、まだアマビエ作っていないチャイルドコースの方は
楽しみにいらして下さい!





小さいお子様編。見た物をそっくりに描く

 


先月の乗り物の絵


実際にある物を描くときに、たまに、

「これ想像で描いたのですか?

見本を見て描いたのですか?」聞かれて、

「見本を見て描いたんです☺️

と答えたら少し残念な顔をされるお母さんがいらっしゃいます。

その時思うのだけど、

なんで美術に関しては見本を見て描く事に残念を感じるのだろう。

本物でない図鑑とかイラストだからかな?

例えば音楽は誰かの曲を最初は練習しますよね!


お習字も先生の見本を見ながら模倣しますよね☺️

美術も最初は同じだと思います。芸術は模倣から始まる

いきなりなんでも想像で描くなんて不可能です。

それは記憶力の問題。記憶力もあるからといっても、

写実の絵は、実物とか写真を見て描かないと

きっとどこか曖昧になっています。


美大受験までいったら想像で魚を持った両手とかを描かないといけないので、

日頃からにインプットも画力の一つになりますが、

子どもの絵画教室だと、私は先生のお手本(具象物の形を取る所までに勿論限る)

を見て沢山の素材を描いて、その物の形構造を頭にインプットする事は

とても大事だと思っています

インプットがないと、それこそ想像のイメージ画は描けないから。

なので小さいうちは、大いに色んなものを真似っこして描いて、

描いた事で描ける自信を持ってもらって、私って絵が得意なんだ!って

子ども達が思える、美術の中の自己肯定感を持たせてあげる教育を

したいと私は日々思っています。


なので、写実(実物やお手本の写真や先生が簡略化してわかりやすく構造を描いたイラスト見て描く)

イメージ(想像で描く)を半々に絵画は授業をしています。


美大受験生には日々リアルに物を見て、

状況をもっともっと取材しなさい!!と言っています。

想像でこんな感じ???では、リアルになかなか描けないから。

実際に取材してからアウトプットです😆



あと、うちの子雑なんですが、どうしたら丁寧になりますか?
とか、丁寧に塗れないんです。。とかもたまに相談を受けます。
その場で返答するには、お母さんを傷つけてしまいそうで😅
ふんわりしか言えない時が多々あるのですが、

絵を雑に描いているお子様は、まず、絵を描く事以外でも結構雑だったりします。
例えば色鉛筆を出した後、元に戻せない。
スリッパを脱ぎながら上がってくる。笑
きっと日常生活を丁寧に過ごしているかどうかが、そのまま
絵を丁寧に描く、雑に描くの違いになっていると思います。

なので、丁寧に日常の一つ一つをこなして行く事!


といっても私自身も自分の子育てでそこまでできていたのか、、
いや全然適当だったと思う。。😅
そんな事わかっちゃいるけどやめられない。。ですよね。。
って感じで、絵にも反映されている事を少し意識して
生活してみてください。😆





ジュニアコース 絵画


ジュニアコースすみれちゃんの大作!
数ヶ月かけてやっと完成しました😆

ジュニアコースは小4〜中3のお友達のクラスです。

よく見学に来られた時とかに絵が上手になりたくて、
描き方を教えてほしいと伺う事があるのです。
上手な塗り方ができないとか、
コツを指導して貰いたいとか、、

もちろん先生達も伝授出来る事はなんでも
したいと考えているのですが、
例えば上の絵!
すごく細かく上手に完成できていますよね
でもこれは技術を指導したというより、
本人がどこまでこだわって
細かく細かく、諦めず、苦にも思わず最後まで
描きづづけたかどうかであって、
私達が具体的な技術を教えたわけでは無いんです。。

空を上の方は濃くしたら良いよとか、
背景から塗った方が綺麗にできるよと、
差し障りのない基本的なことは話たりは勿論しましたが、
それも、それを聞いて、本人が丁寧にじわじわと
時間をかけて背景を塗り、
細かく時間をかけて端から端まで描いたんです。

なので、やっぱり高学年の写実の場合の
絵の良し悪しは本人が、簡単に時間をかけずに
ささっと仕上げず、いかに時間をかけられるか
だと思うんです。
やっぱり、一瞬でささっと仕上げてしまうお子様も沢山います。
実際、その絵がよく無いのかといえば、
私は、どんな絵でもその子の作品には変わりなく、
良し悪しは個人の好みなので、問題ないと思っています。

でも、お迎えに来られたらお母さんに、
もっと細かく丁寧にして貰いたい。。
と伺う事もあり、それならばとお母様のご要望にお答えして、
ささっと仕上げるお子様に、
丁寧にじっくり時間をかけて完成してもらうには、
結局、お子様に出来ました!と言われる度に、
「いや、ここもう少し細かく描いてみようか!」
「ここもう少し丁寧に、細い筆で塗ってみようか!l
と延々とダメ出しをし続けて行くことになるんですよね😅
それも先生の感覚で、この位細かくできたら、
お母様は喜んでくれるかなって言う
所まであくまで先生の尺度で描かす感じで、、、

そんな事を繰り返していたら、
その子は創に来てもダメだしばかりされるから、
来る事が辛くならないでしょうか、、😭

丁寧な作業か、雑な作業かは、
その子がどこまでこだわりたいか
どうかだったり、普段から几帳面な性格だったり、
普段からケアレスミスが多いお子様だったり、
なので、高学年になってくると指導が難しくなってきます。

その子が楽しみ、生き甲斐で絵を描いているのか、
絵描きに本気でなりたくて描いているのか、
まだ決められない時期だからです。

高校生のデッサンだったら、もうこの大学に入るために、
これだけの画力が必要って明確なのでこちらも遠慮なく、
ダメ出しいっぱいできるのですが、
それでもそれを高校生が受け入れられるのは、
この大学にどうしても入りたい!!
っていう具体的な目標があるからで、
一般の趣味のデッサンの方に、同じようなデッサン指導をしていたら
きっと創に通って来られなくなると思います。。

何故なら本気のデッサンでは、2ミリの形の狂い、
画面への配置が左右どちらかに寄っている等。
絶対の「100%」になるまで、直し続けて貰うからです。
趣味の方にはたまらなく辛いと思います。

そう考えると、チャイルドジュニアコースの時は、
やっぱり、どんな作品でも褒めてあげて、
まずは単純に表現することの楽しさ、気持ち良さを伝えて行く方が、
美術とどんな形で関わって行くにしても、
良いのではないかと思っています。

でも、一つ答えが出ている事は、
創のジュニアコースで中学3年間、誰にも無駄に指図されず、
とにかく美大受験の高校生の中で、
伸び伸び好きな作品を描いていて、そのまま高校生になって
美大受験コースに進んだ時、多分今までほぼほぼのお子様が
多摩美、武蔵美、京都市立芸大等の
難関大に合格されています😆
美大受験ってあんな感じって、肌で感じながら、
横目で見ながら過ごしているので、きっと覚悟も
できているし、のびのび沢山描いていた分、
絵の具の扱いにも慣れているし、
次のステップに入りやすいのだと思います。