今回は、冨本七絵先生のブログです!
みえ先生は多摩美術大学に、
私は金沢美術工芸大学のオープンキャンパスに受験生3人と行ってきました。
まず、街の雰囲気が良く、美術館や工芸館が憩いの場となっているのがよくわかりました。
ここで学生生活を過ごすことができたら、いろいろな面で学びになると感じました。
そして、関西にも関東にも、意外と近い。2-3時間で移動できます。これは就活の時にも便利ですね。
学校自体は昨年訪れた京都市立芸大と考え方が似ている面が多々ありました。
基礎的なことができて、物事をきちんと考えられて、人と関係していくことに
興味がある生徒が欲しい、という点。
また、参考作品(私立に比べ展示してある数が圧倒的に少ないけれど)を見る限り、
先生たちのおっしゃるように試験では基礎的でオーソドックスな力を見ている印象。
何か飛び抜けてここがすごい、というよりも、全体的に計算されて完成されている
作品が好まれているようです。
就職に関しては、専門職就職率100パーセント、というのは本当に誇張でもなく、
企業側がいい人をとっていたら金沢の子達ばかりになっている、と言っているくらい、
生徒の質が良いとのこと。金沢美術工芸大学において、やはり少人数制(各科20名程度)
というのは生徒の全体的な質を上げていくために重要な点なのだろうと思います。
これも京都市立と似ていますが、先生と生徒の距離が近い。
過干渉かもしれないけれど、密着するようにして4年間を過ごす、と言っていました。
そのために試験で面接があるのだと思います。
どんな人間で、何を考えていて、どんなことに興味があるのか、
しっかりと自分の言葉で表現できる生徒が合格しやすいですね、当たり前だけど。
スーパースターは生まれにくいけれど、全員がハイレベルな能力を持っている、
と先生たちも言っていました。
京都市立の場合は、面接ではなくセンター試験5教科と、実技3教科という一見無謀なやり方で、
その生徒の全てを見たい、ということでしたが、金沢の場合は作品と、
直接生徒のコミュニケーション能力、プレゼン力を見て合格を決めているので、
そちらに自信があれば良いと思います。
また、推薦入試については定員が各科2名程度と少ないですが、
こちらも基礎的なことがしっかりできる生徒をとっている、とのお話でした。
京都市立同様、入試のことはあまり説明してくれません。
とにかく基礎!普通に当たり前のことができる子なら大丈夫、と言った感じ。
その普通が難しいのですが、そこをポイントとしてしっかり見て合格者を決めているので、
学内の生徒全体のレベルが高いのだろうと思いました。
高校生が自分で描いた作品を見てくれるのも、先生ではなくて学生。
そのくらい先生も生徒を信頼しているし、主体的に動ける子達がとても多いです。
自分の意見をしっかり言葉にして表現できて、制作に没頭できる素質を持っているならオススメの大学。
もし受験を考えている人は、いつでも声かけてくださいね!